大須賀聖良のWiki経歴まとめ!囲碁一家に生まれタイトルを夢見た21年の軌跡

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2025年6月、囲碁棋士・大須賀聖良さんが事故により21歳の若さでこの世を去りました。


囲碁一家に生まれ、15歳でプロ入りを果たした大須賀聖良さんは、将来を有望視された若手棋士のひとりでした。


この記事では、大須賀聖良さんのプロフィールや経歴、家族構成を中心に、タイトルを目指して歩んだ軌跡を詳しくまとめています。


気になる情報を順に整理していますので、ぜひ最後までご覧ください。

大須賀聖良のwikiプロフィール

若くしてプロ棋士の道を歩み始めた大須賀聖良さんの軌跡。

15歳でプロとの対局を開始し、2023年3月には通算30勝を達成して二段へ昇段しました。

最大の目標は「女流タイトルをとること」。

この夢を叶えるため、幼少期の韓国での単身修業や、プロの研究会への参加など、日々厳しい研鑽を積んでいます。

その努力は、女流棋聖戦でのベスト8入りや、女流本因坊戦での連続本戦進出といった実績に結実しています。

彼女の囲碁人生を支えるのは、女流アマの元王者である母親囲碁教室主宰の祖父、そしてタイトル獲得経験を持つ伯母(大沢奈留美五段)など、囲碁に深く関わる家族の存在です。

囲碁一家に生まれ育ち、女流タイトルを目指して努力を重ねてきた大須賀聖良さんの歩みは、まさに輝かしいものでした。

プロフィール
  • 氏名: 大須賀 聖良(おおすか せいら)
  • 出身地: 埼玉県さいたま市
  • 所属: 日本棋院東京本院
  • 最終段位: 三段
  • 師匠:洪清泉四段(洪道場出身)
  • 家族構成:
  • 母: 大沢(旧姓)摩耶さん(アマ強豪、囲碁インストラクター)
  • 生年月日: 平成16年(2004年)1月20日
  • 姉: 大須賀梨香さん(囲碁インストラクター)
  • 祖父: 大沢完治さん(日本棋院埼玉県支部連合会副会長、緑星囲碁学園さいたま新都心校を主宰)
  • 伯母: 大沢奈留美五段(タイトル数3、以前は四段と紹介されていました)
  • 叔父: 大澤信さん(元・囲碁インストラクター、九州国立博物館研究員)
  • 主な実績
  • 女流棋聖戦 ベスト8
  • 女流本因坊戦 ベスト23
  • 女流秀策杯 優勝 (非公式戦)
  • ワイズアカデミー杯 準優勝 (非公式戦)

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大須賀聖良の経歴:21年の軌跡

囲碁一家に生まれ、幼い頃から碁石と共に育った大須賀聖良さん。


祖父や母、伯母といった家族の影響を受けながら、着実に実力を伸ばし、15歳でプロ入りを果たしました。


ここでは、大須賀聖良さんの幼少期からプロとしての活躍、現在までの歩みを振り返ります。

囲碁修業を始めた幼少期

聖良さんが囲碁の道に進んだきっかけは、4歳の頃に祖父が囲碁教室を開いていたことでした。

囲碁が身近にある環境で育ち、自然と碁石に触れるようになったといいます。

幼少期は、祖父が主宰する「緑星囲碁学園さいたま新都心校」に通い、時には保育所代わりとしてもこの場所で過ごしていました。

そこで囲碁の基礎を身につけ、めきめきと実力を伸ばしていきます。

小学3年生のときには、囲碁・将棋チャンネルの番組に出演するなど、早くも注目を集めました。

さらに小学4年生の夏からは、囲碁の強豪が集う東京・洪道場に通い始め、本格的にプロを目指す意識が芽生えたと語っています。

小学6年生から中学1年生にかけての約1年間は、囲碁の本場・韓国に単身で渡航。

現地の囲碁道場で、朝から晩まで詰碁や棋譜並べ、実戦対局に取り組み、同世代の子どもたちとともに修業を積み重ねました。

15歳でプロ入り—女流特別採用推薦の背景

大須賀聖良さんのプロ入りについて調べていたところ、入段時期や制度の内容に少し戸惑いました。


同じように感じる方もいるかもしれませんので、聖良さんがプロになるまでの流れを、できるだけシンプルにまとめてみました。

2019年9月3日

日本棋院は、大須賀聖良さんが2020年4月1日にプロ棋士になることを発表しました。

つまり、2019年の秋の時点で「来年からプロ」と内定が出た形です。

女流特別採用推薦棋士制度とは?

2019年度に作られた新しい仕組みです。

女の子の棋士を増やし、囲碁をもっと広めることが目的になっています。

プロになるための条件

東京本院の「院生研修Aクラス」に同じ年度で5か月以上いることが必要でした。

Aクラスは、将来プロを目指す強い人たちが集まるクラスです。

大須賀聖良さんの実績

2019年8月期に10勝8敗を記録してAクラス5位になり、9月期もAクラスに残る権利を獲得しました。

この結果、必要な「5か月在籍」の条件を満たしました。

プロとの対局スタート

条件クリアにより、大須賀聖良さんは2019年秋からプロ棋士と公式対局ができるようになりました。

  • 15歳の大須賀聖良さんのプロデビュー戦は、2019年10月3日に都内の日本棋院で行われました。
  • この対局は第7期会津中央病院女流立葵戦の予選で、木部夏生二段と対局しましたが、残念ながら初勝利はなりませんでした。

正式な段位が付くのは2020年4月ですが、対局自体は15歳のときに始まっています。

まとめると、大須賀聖良さんは院生研修で好成績を出し、必要な期間Aクラスにいたことで、2019年秋からプロの舞台に立ち、2020年4月に正式にプロ棋士になったという流れです。

聖良さんが、15歳でプロ入りできたのは、囲碁に恵まれた家庭環境と、積み重ねた努力の成果だったと考えられます。

二段昇段までの主な対局と戦績

大須賀聖良さんの二段昇段までの主な対局と戦績をわかりやすく表にまとめました。

期間 主な戦績 特筆すべき対局・実績
2019年秋~2020年末 2019年10月3日:プロデビュー戦
(第7期女流立葵戦予選)で敗退
女流特別採用推薦棋士としてこの時期からプロとの対局を開始
2020年 女流棋戦で1勝4敗 プロとしての公式戦初勝利を記録
非公式戦のワイズアカデミー杯で準優勝
ペア碁俊英トーナメント戦で3位
2021年 女流棋戦で5勝5敗
7大棋戦で5勝5敗
(合計10勝)
第24期女流棋聖戦で初参加ながら本戦進出(ベスト16)
第8期女流立葵杯予選準決勝進出
2022年 女流棋戦で5勝5敗
7大棋戦で5勝7敗
(合計10勝)
第25期女流棋聖戦で2年連続本戦進出(ベスト16)
第41期女流本因坊戦で本戦進出(ベスト23)
2023年1月~3月28日 この期間に9勝を積み重ね
🎉 通算30勝達成 🎉
二段に昇段
第26期女流棋聖戦で3年連続本戦進出(ベスト16)
第42期女流本因坊戦で本戦進出
7大棋戦予選でも複数勝利を記録
📊 昇段までの軌跡:
2020年以降、年間10勝ペースで着実に勝利数を積み重ね
特に女流棋聖戦3年連続本戦進出、女流本因坊戦での活躍が目立つ実績

タイトル獲得を夢見た挑戦の日々

大須賀聖良棋士は、プロ入り当初から女流タイトル獲得を最大の目標として掲げていました。

この目標は、聖良さんが囲碁に打ち込む上で最も大きな動機の一つです。

タイトル戦はプロ棋士にとって最高の舞台であり、そこに挑み続けることは聖良さんの強い向上心と日々の努力の証です。

聖良さんは、これらの目標達成に向け、日々熱心な修業を続けていました。

小学6年生から中学1年生にかけて約1年間、囲碁強豪国である韓国に単身で渡り、現地の囲碁道場で朝から晩まで実戦や詰碁、棋譜並べなどの修業に明け暮れた経験は、その厳しさを物語っています。

小6から中1にかけて断続的に約1年間、韓国の囲碁道場に単身で赴き、朝から晩まで同世代の子どもたちとともに実戦や詰碁、棋譜並べなどの修業に明け暮れた。

帰国後も、プロが主宰する研究会に意欲的に参加し、「1日10時間ぐらい道場で勉強している」と語っています。

プロ入り発表時には、「一番感謝したいのは両親です」と語り、両親への感謝を胸にタイトルを目指す決意を示していました。

プロになり、「一番感謝したいのは両親です」と話す大須賀さん。今後の目標は「女流のタイトルを取りたい」と語る。

その努力は、主要な女流タイトル戦での成績に現れています。

  • 女流棋聖戦では、プロとして初参加した2021年に早くも本戦に進出し、ベスト16入りを果たしました。その後も2022年、2023年 と3年連続で本戦ベスト16入りを維持し、2024年にはさらに勝ち進んでベスト8入りを達成しています。これは、タイトル戦の本戦で上位に進出した notable な実績として挙げられています。
  • 女流本因坊戦でも、2022年、2023年、2024年 と3年連続で本戦に進出しています(ベスト23/24)。
  • 女流立葵杯でも、予選で準決勝まで進出した経験があります(2021年、2025年)。

また、公式タイトルではありませんが、若手棋士が出場する非公式戦であるワイズアカデミー杯で準優勝(2020年)、女流秀策杯で優勝といった実績もあります。

こうした対局経験もタイトル獲得に向けた重要なステップとなっていました。

このように、大須賀棋士はタイトル獲得という高い目標を掲げ、日々の研鑽を積むことで、主要な女流棋戦で確実に存在感を示しており、今後もタイトル獲得に向けた挑戦が期待されていました。

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大須賀聖良の家族は囲碁一家?

大須賀聖良棋士は、囲碁に深く関わる家族、いわゆる「囲碁一家」の出身です

この家庭環境は、聖良さんがプロ棋士を目指す上で大きな支えとなりました。

彼女の家族の囲碁との繋がりは以下の通りです。

  1. 母親の大沢摩耶さん(旧姓)は、アマチュアの強豪であり、女流アマの王者に2度輝いた実績を持ちます。また、囲碁インストラクターとしても活動されています。大須賀さんは、プロ入り発表時に両親への感謝を述べており、アマチュア時代には母親とともに全国大会でベスト8に入賞したこともあります。
  2. 祖父の大沢完治さんは、緑星囲碁学園さいたま新都心校を主宰しており、大須賀さんは小さい頃からこの学園で学んでいました。祖父が囲碁教室をやっていたことが、彼女が囲碁を始めたきっかけだと語っています。祖父はまた、日本棋院埼玉県支部連合会の副会長も務めていました。
  3. 伯母(母親の姉)の大沢奈留美五段は、プロの囲碁棋士です。タイトルを3つ獲得しています。
  4. 姉の大須賀梨香さんも、囲碁インストラクターです。
  5. 叔父の大沢信さんは、元囲碁インストラクターであり、九州国立博物館の研究員でもあります。

このように、大須賀さんの周りにはプロ棋士、アマチュア強豪、インストラクター、囲碁教室主宰者、日本棋院の支部長など、様々な形で囲碁に関わる家族がいました。

囲碁が身近な環境で育ち、家族からの応援を受けながら、彼女はプロ棋士としての道を歩み始めました。

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まとめ

15歳でプロ棋士としての一歩を踏み出し、二段昇段や主要棋戦での活躍など、着実に実力を磨いてきた大須賀聖良さん。

囲碁に囲まれた家庭で育ち、韓国での単身修業を経て、常に高みを目指し努力を続けてきました。

女流棋聖戦や女流本因坊戦では本戦進出を重ね、非公式戦「女流秀策杯」では優勝も果たすなど、将来を嘱望された若き才能でした。

しかしながら、2025年6月、突然の事故により、わずか21歳という若さでこの世を去られました。

多くの囲碁ファンに夢と希望を与えたその姿は、今も心に深く刻まれています。

謹んでご冥福をお祈り申し上げるとともに、大須賀聖良さんのこれまでの軌跡に敬意と感謝を込めて、この言葉を締めくくります。

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