女優・広末涼子さんにまつわる数々の騒動が、たびたび世間を騒がせてきました。
ほんぽうな言動や突発的な行動の背景には、精神的な不調があったのではないかという見方も少なくありません。
特に近年、「躁うつ病(双極性障害)」の可能性についてもネット上で注目が集まっています。
本記事では、広末涼子さんの過去の言動と躁うつ病の主な症状を照らし合わせ、両者にどのような共通点があるのかを検証していきます。
目次
広末涼子のプロフィールとこれまでの活動歴

広末涼子さんは1994年に「クレアラシル」のCMで芸能界デビュー。
その後、『ビーチボーイズ』『鉄道員』『おくりびと』など、映画やドラマで確かな演技力を示し、清純派女優のイメージを確立しました。
数々のCMにも起用され、90年代後半〜2000年代にかけて国民的女優としての地位を確立しました。
一方で、私生活では突発的な行動がたびたび話題となっており、そのギャップも世間の注目を集めてきました。
広末涼子が過去に起こした奇行騒動一覧
広末涼子さんは、これまで数々の騒動や不祥事を起こしており、その詳細は以下のとうりです。
2001年7月(21歳):記者会見で号泣
- 映画『WASABI』の記者会見で突如号泣し、予定していた新作CMの公開取材を急遽キャンセル。
- タクシー無賃乗車事件:交際相手・金子賢と西麻布のクラブで朝まで飲酒後、千葉県白浜町までタクシーで移動。
- 料金4万円未払いで路上座り込み、スクープ写真が『FRIDAY』に掲載。
- 帰路はヒッチハイク状態で帰宅。
- 喫煙しながら街をフラつく:具体的な日付は不明ですが、同時期に奇行として報じられる。
- 大学関連の話題(1999年-2003年):早稲田大学在籍中に「レポートが雑すぎる」と批判される。
- 入学直後から登校せず批判集中。最終的に2003年10月に中退。
不倫騒動の連続
- 2012年某月(32歳):韓国籍俳優・成河とのダブル不倫(妻子ある相手と舞台共演がきっかけ)。
- 2014年2月某日(34歳):佐藤健とのお忍びデートを『女性セブン』にスクープ。
- 2023年6月8日(42歳):鳥羽周作シェフとのW不倫を『週刊文春』が暴露。
- 直筆ラブレターに「24時間抱き合っていたい」など生々しい表現が掲載。
不倫後の芸能活動への影響
- 2023年6月-2024年2月(42-43歳):
- 所属事務所「フラーム」から無期限謹慎処分。
- CM4社契約解除・連載エッセイ休止。
- 2024年2月16日(43歳):26年間所属した事務所を退社し独立。
- 個人事務所「R.H」設立・社長就任。
最新逮捕事件(2025年)
- 2025年4月8日0時20分(44歳):病院内で看護師に暴行(複数回蹴る・腕を引っ掻く)。
- 傷害容疑で現行犯逮捕、取り調べ中も興奮状態が持続。
- 所属事務所は「一時的なパニック状態」と説明。
精神状態に関する証言
- 元夫キャンドル・ジュン証言
- 「2年に1度ほど精神バランスを崩す」。
- 「芸能界の過酷な環境が心の不調を招いた」と分析。
躁うつ病(双極性障害)とは?その主な症状と特徴
双極性障害は、気分が高揚する「躁状態」と落ち込む「うつ状態」を繰り返す脳の病気だそうです。
以前は「躁うつ病」と呼ばれていましたが、現在は国際的に「双極性障害」と表記されることが一般的とされています。
広末涼子さんの行動と関連性が指摘される双極性障害(躁うつ病)。
その症状とは一体どのようなものなのか、専門家の意見を参考に詳しく見ていきます。
基本情報
双極性障害は気分障害の一種で、統合失調症と並ぶ代表的な精神疾患です。
発症は20代から30代が多いものの、思春期から高齢期まで発症する可能性があります。
性格の問題ではなく、脳内物質のバランス異常などが要因と考えられています。
躁状態やうつ状態は「性格的なもの」と誤解されがちですが、双極性障害は「性格的なもの」ではありません。治療が必要な「脳の病気」です。
主な分類
双極I型障害:激しい躁状態が現れ、社会生活に支障をきたす。多くの場合うつ状態も併発します。
躁状態とうつ状態があらわれるタイプです。
躁状態では、周りから見ると、いつものあなたとは全く違うことが明らかです。躁状態のときに躁状態を治療しないでいると、仕事や人生を棒に振ってしまうようなリスクもあります。
双極II型障害:比較的軽度の躁状態(軽躁)とうつ状態を繰り返します。
軽躁状態そのものは特に治療が必要でなくても、うつ状態の再発をくり返すことにより、社会生活を阻害してしまうからです。そのためⅠ型同様にしっかり治療することが大事です。
【躁状態の主な症状】
- 高揚・爽快な気分(異常なハイテンション)
- 易刺激性・易怒性亢進:些細なことで敏感になり、怒りっぽくなる。人間関係でトラブルが生じやすい
- 多弁・多動:絶え間なくしゃべり続け、常に動き回る。1日中活動しても疲れを感じない
- 周辺症状:
- 睡眠欲求の減少:睡眠をとらなくても疲れを感じない
- 思考奔逸(観念奔逸):次々と考えが浮かび、まとまりのない思考になる
- 注意散漫:1つのことに集中できず、注意が容易に他のものに移る
- 自尊心の肥大と誇大妄想:何でもできるような気持ちになり、「自分は特別だ」という妄想的思考になる
- 浪費行為:不要なものに大金を使ったり、高額な買い物をする
- 性欲の亢進:普段には見られない性的な乱れが生じる
- 社交性の増加:友人と必要以上に交流したり、見知らぬ人とも平気で交流する
- 病識欠如:自分が病気の状態であるという認識ができない
躁状態では、自分は何でもできると思ったり、ほとんど眠らなくても平気だったり、一晩中しゃべり続けたりします。
【うつ状態の主な症状】

- 気分の持続的な落ち込み
- 睡眠障害(不眠または過眠)
- 無気力・意欲低下
- 興味や喜びの喪失
- 疲労感・集中力低下
- 自責感・マイナス思考
- 食欲や体重の変化
- 自殺念慮
状態【混合状態】
躁とうつの症状が同時に現れる状態です。
- 躁状態で興奮していながら、不安や涙も伴う:基本的に躁状態だがうつの要素も混在
- うつ状態でありながら思考が活発で落ち着かない:基本的にうつ状態だが、「あれもしよう、これもしよう」と考え、じっとしていられない
- 例:ハイテンションの中に不安や涙が混ざる、気分は沈んでいるが思考が活発で落ち着かない
双極性障害は、心の病気じゃないそうです。
ストレスや育った環境で起こる病気ではなく、 脳の病気だそうです。
国内外で様々な研究が進んだ結果、現在では、双極性障害は体の設計図であるゲノムの要因が大きく関与する脳の病気であることがわかっています。
ゲノム要因により細胞内でカルシウム濃度や細胞の興奮性の調節が変調を来し、気分の調節に関わる神経系の機能が変化してしまうことがその原因と推測されています。
広末涼子の躁鬱(双極性障害)説を検証:考察!
広末さんの行動パターンには、一部の躁状態に見られる特徴(衝動性、突発的な決断、感情の高揚)が見て取れるという指摘があります。
傷害容疑での現行犯逮捕(2025年4月)

- 内容: 静岡県内で自動車事故を起こし病院に搬送された際、看護師に暴行を加えたとして現行犯逮捕されました。看護師を蹴ったり腕を引っかいたりして軽傷を負わせたとされています。
- 背景: 事故後、パニック状態に陥り、治療待ち中に暴行事件が発生しました。この件で広末さんは芸能活動を無期限で自粛することになりました。
広末涼子さんは、新東名高速道路を東京方面に向けて運転中、浜松市内のサービスエリアに立ち寄りました。
このサービスエリアでは、見知らぬ人に声をかけたり奇声を上げるなどの異常行動を見せたていました。
その後、運転を交代し事故を起こしました。
搬送先の病院では看護師への暴力や支離滅裂な発言があり、警察の聴取でも会話が成立しなかったと報じられています。
また、警察での薬物検査では「私は病気じゃない」と発言をしています。
「捜査関係者によれば、広末容疑者は事故を起こす前に立ち寄った浜松市内のサービスエリア(SA)で突然、見知らぬ人に声をかけたり体を触ったりなどしていたことが新たにわかっています」
引用元:ライブドアニュース
これらの行動は、躁うつ病(双極性障害)の躁状態に見られる「高揚感」「衝動性」「病識の欠如」と一致する可能性があります。
ダブル不倫騒動(2023年6月)
- 内容: 人気シェフの鳥羽周作氏との不倫が報じられ、所属事務所「フラーム」から無期限謹慎処分を受けました。
- 影響: 映画やCM契約が白紙化され、夫であるキャンドル・ジュン氏との離婚にも至りました。その後、2024年2月に事務所を退所し、個人事務所「R.H」を設立しました。
夫がいるにもかかわらず、同じく既婚者の相手と関係を持つことは、
社会的影響を顧みない突発的な判断とされると思われます。
躁状態の「性的逸脱・社交性の異常な増加」や「過剰な自信」の症状が疑われます。
精神状態についての元夫の証言

キャンドル・ジュン氏は、2023年6月18日に広末涼子との離婚について会見を開きました。
元夫のキャンドル・ジュンさんは、広末さんについて「2年に1度ほど心の安定が崩れる」と告白し、普段と異なる言動をとることがあったと証言しています。
過度なプレッシャーがかかると「豹変」し、「自分自身を制御できない」状態になることがあったとのことです。
タクシー無賃乗車事件

- 内容: 西麻布のクラブで飲酒後、千葉県白浜町までタクシーで移動したものの、料金4万円を支払えず路上に座り込む姿が報じられました。
- 詳細:この事件は2001年7月に発生し、フジテレビ系ドラマ『できちゃった結婚』のロケ準備期間中でした。広末さんは交際中の金子賢氏と共に朝まで飲酒したのち、ロケ地である千葉県南房総市白浜町に向かうためタクシーを利用。移動中には運転手に対し大声で歌うなど落ち着きのない様子を見せ、目的地到着時には支払いができず「お金がない!」と叫び路上に座り込んだと報じられました。
この様子を『FRIDAY』が報道し、表紙を飾るなど大きな話題になりました。
- 約150kmの距離を移動し、タクシー料金は約4万円に達しました。
- 支払いのために地元の飲食店で偶然出会った夫婦に「広末涼子です。タクシー代を貸してください」と頼み込み、4万円を立て替えてもう。
- 地面に座り込んで大声を出す。
- 雑談やカラオケ、電話を探して走り回る。
夫婦は「広末涼子だし、断るわけにもいかない」と漏らしていたという。
引用元:ピンズバNews

当日のロケは天候不良で中止され、最終的には別の車で東京に戻ったとされています。
この騒動は躁状態の「異常なハイテンション」「社交性の増加」「衝動的な行動」「社会的判断力の低下」が疑われます。
記者会見での号泣・支離滅裂な発言(2001年)

内容: 2001年5月、映画『WASABI』の記者会見で広末涼子さんが号泣し、支離滅裂な発言を繰り返しました。
この記者会見は、不可解な言動と精神的不安定説を呼び、現在も芸能史における大きな謎の一つとして語られています。
ジャン・レノが挨拶した直後、広末さんは突然10分間号泣。

レノは肩を抱いてフォローしました。
その後の質疑応答では、「過程が結果を生み、結果が過程を生む」など意味不明な発言を繰り返し、会場を混乱させました。
フランス語習得に関する問いに「エピソードが映画を作っていく」と答えるなど、意味が伝わりづらい発言も見られました。
当時、広末さんは早稲田大学の出席状況に関するバッシングや、男性モデル・俳優との交際報道など、私生活に対するマスコミの過熱報道に晒されており、多重のストレス状態だったとされています。
- 本人の説明: 広末さんは「低俗な質問に悲しみを感じた」と語っています。
- 関係者の見解: 映画関係者は「フランス語台詞の習得遅れによる焦り」と分析しています。
- 影響: この会見で清純派のイメージに陰りが生じました。
公の場で突然号泣し、意味不明な発言を繰り返した広末さんの行動は、
【混合状態】に見られる「感情の不安定さ」や「思考の混乱」の症状に該当すると疑われます。
この会見はテレビ・雑誌・新聞各メディアで大きく取り上げられ、清純派女優というイメージに陰りが生じ始めるきっかけの一つとなりました。
不倫騒動の連続

スキャンダルが相次ぐ背景には、判断力の未熟さや感情の不安定さが影響している可能性があります。
【躁状態】に見られる「衝動性」や「性欲の亢進」との関連も疑われます。
広末涼子は躁うつ病なのか?
広末涼子さんの過去の言動には、双極性障害の躁状態に見られる特徴と重なる点がいくつかあるように見受けられます。
衝動的な行動、感情の大きな起伏、一時的な判断力の低下などが、その一例として挙げられます。
ただし、これらはあくまで公開されている情報に基づく外部からの観察によるものであり、医師による正式な診断がなされたわけではありません。
そのため、広末さんの言動と双極性障害の関連性については、慎重に受け止める必要があります。
まとめ
広末涼子さんの過去の騒動と「躁うつ病(双極性障害)」の症状には一定の共通点が見られますが、本人による告白や医師の診断がない限り、病名を断定することはできません。
本記事ではあくまでも報道された事実と医学的知見に基づき、広末さんの言動と精神的な症状の関係を冷静に分析しました。
芸能人の私生活が注目されやすい現代において、必要なのは一方的な批判ではなく「正しい知識」と「偏見のない理解」です。
今後、広末涼子さんが心身ともに健康を取り戻し、再び表舞台で輝ける日が来ることを願ってやみません。